臨済宗や曹洞宗の寺院に行くと

驚くほど綺麗に庭を手入れされています。

竹箒を使用し、まるで芸術のような絵柄を見るにつけ

「歩いても良いのだろうか…」と躊躇するものです。

これも修行の一環であるのですが

黙々と手入れを兼ねた清掃をされる姿は

ある意味、「禅」だと思うのです。

さて、広島市内に臨済宗で金龍禅寺という寺院があります。

そこの先代住職さんは

若い時から非常にご苦労されながらも

本堂を再建され、開かれた寺院への礎を築かれた方です。

私は、前住職さんから多くの学びを得ました。

なかでも非常に印象に残っているのは

陰徳」の話です。

前住職さんは、時間を見つけては

寺の敷地は当然のこととして、近隣の清掃を

日課とされています。

道路に落ちている吸い殻や空き缶など

それを黙々と拾われている姿が印象的でした。

あるとき、そのことを訪ねると

それもすべては「陰徳」だと言われたのです。

「陰徳」…いったいどう言うことだろう…と

話を聞くと、誰からも評価されないように見えて

実は非常に大切なことであり

人間の持つ道徳心に繋がったのです。

前住職さんは

「例えば、お店に入りトイレを使用する。

その時に汚いトイレだったらどう思うだろうか。

次に使用される方が、気持ちよく使えるように

使用後にキレイにすることで、その人もキレイにして

次の人につなぐ。その繰り返しが陰徳の持つ素晴らしだと思う」

と言われました。

よって、ゴミ拾いで街をキレイにすることで

ポイ捨てや投げ捨てが無くなる社会に…

その思いで毎日されておられます。

「陰徳」は、行ったからすぐ効果が出るものでなく

また人から褒められるために

行うものではありません。

しかし、不思議なもので

「陰徳」を繰り返すことで多くの「福」を

もたらすように思います。

タッチの差で事故を免れた…

躓きそうになったが大難を避けれた…

今日も何事も無く穏やかに過ごせた…

その様な「無事」な環境が起こることで

「陰徳」のお蔭なのか、と思います。

私も前住職さんを見習い

現在地に移転し、時間を見つけては

犬の散歩を兼ね、ポイ捨てやゴミ拾いを行っています。

「陰徳」は素晴らしいということを実感することで

これを読まれた方の一人でも多くの方が

「陰徳」を積まれ、良き人生を歩んで欲しいと思います。


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