人間は

「生きていると起きない問題」が

「亡くなると大きな問題」になることがあります。

中でも…独居の方

それも天涯孤独の方の場合に

起こる可能性があります。

今日は実際にあったケースから…

もし、ご自分に

その可能性があるようであれば

対策を講じておいた方がよいと思われることを

ご説明します。

ある病院にて死亡され

病院側は故人の勤務先に連絡されました。

なぜ勤務先に連絡をされたのか…


それは、事前に身内がいないということで

もしもの時の連絡先が勤務先になっていたからです。


勤務先は、故人を採用するとき

親族の有無などを詳しく聞いておられませんでした。

病院が故人の携帯電話の履歴から

故人の友人の方に連絡を取られました。


急の知らせに

遠方から広島まで駆けつけて来られた友人の方は

故人から生前に聞いていた記憶をたどり

親戚と思われる方に連絡をされました。


しかし、色よい返事はもらえません。


故人は遺留金をもっておられたのですが

相続人が見つからないため使用することもできません。


故人が生活保護でも受給していれば

行政の指導監督下で

トラブルの起きない方法を選択できるのですが

そうでなく、それなりのお金を遺されていたため

「相続」が発生しており

「さてどうするものか…」と思案sることになりました。

ご遺体を安置しておくにも時間的な限度もあり

火葬を行い骨壺に収めたい…と

司法書士さんに連絡し火葬を行いました。

後日、相続人らしき人が見つかった

という連絡を受けたものの

戸籍上の謄本から見つかっただけで

正式な手続きは今現在も済んでいません。

今回の場合、故人が遺留金を遺されていました。


相続人がおられたら何の問題も起こらないのですが

相続人や親族の方がおられないだけに

遺留金を使用することもできません。


厳密にいうと

火葬も勝手に行ってはいけないのですが

ご遺体の状況もいつまでも置いておくことが出来ないので

司法書士さんの指示を仰ぎ火葬だけ行いました。


生活保護の方であれば行政が指導監督してもらえますが

そうでない場合は慎重に行わないと

あとで相続人から何を言われるかわかりません。


安易に遺留金を使用した場合

お金だけに後にトラブルは必至です。


お骨も本来であれば遺すべきか迷うところですが

これも収骨しておかないと後にトラブルになります。

弊社の場合「合掌の杜安穏」で合葬できるため

相続人がみつからない場合でも大丈夫ということで収骨しました。

これをを読まれて「同じ境遇だ…」

「似たような人が私の友人にいる」などと

思われた方へのアドバイスは以下の通りです。

●友人、知人などの方に、親族がいるのかいないのか伝える。
●親族がいる場合、相続のルールを最低限知っておく。(相続の権利が発生するため)
●借家住まいの場合、契約時の保証人に自分のもしもの時を…話しておく。
●お金の話(印鑑、カード、通帳)も信用できる人に話しておく。
●司法書士、弁護士に相談する。
●遺言書(公正証書)を残しておく。

いらぬお世話かも知れませんが

人間が亡くなった場合…

大変なことが起こるからです。


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